mini Album 『documentary』

格好悪いところって、なかなか見せにくかったりしますよね。
音楽を作っている時の自分は、スマートなことばかりではなくて、泣くことも、地団駄踏みたくなる時も、「キィー」ってなる時もあるし、どんなに綺麗な格好をして写真に写ったりしても、心の中はどんよりしてたり、ドロドロ悩んでたり…そんな時もあるもんです。
前作(3rdアルバム『Diary』)は“季節”というコンセプトのもと作り込んでいったので、なにかと(自分的に)制約も多く、かつ長期間制作していたこともあり、完成した時には燃え尽きた感がありました。そんな入魂の(笑)一枚だっただけに、周りのスタッフともたまには激しく意見がぶつかったり、うじうじ悩んだりすることも多かった訳です。その上、私にも友人や家族と過ごす日常生活もありますし。
燃え尽きるほど入れ込んだからこそ、溢れそうなくらい、心に溜まったものもあったんですね。だから出て来たもの、そのままを詰め込みました。当初、もっとサウンドトラック的なものでもいいかなぁと思っていたのですが、作っているうちにどんどんさらけ出してしまいました(笑)
日常の中で無理なく寄り添う曲たちが詰まったアルバムになったと思います。
特別な日ではなく、例えば、会社の行き帰りなんかに聴いてもらえたらうれしいです。
- グッバイハロー
元々はデビューから応援してくれていた北海道のみなさんに会いにいきたい!という、気持ちから作った曲です。念願叶って今年6月にやっと行けたのですが。実はその時、一度完成していたこの曲を持っていったのですが、実際に札幌に行ったことで感じるところがあり、帰って来てかなり書き直しました。空が大きくて居心地が良くて、「ふるさと感」とでもいうのか…地元に帰った時の懐かしさと、もっと頑張らないとなと思う気持ち、そんなことを札幌の街を歩いていて感じたんです。それはもちろん出会えた人達の握手した手から感じたこともあったと思います。
だから、なにか新しく踏み出そうと思える気持ち、そういうものをもっと書きたいなと思って書き直したんです。
サウンド面でもコーラスやギターもサビで視界が広がっていくよう意識しました。この曲は北海道に合うだろうな〜と感じながら作り始めたんですが、作り進めるうちに、ぴったりだ!と確信に変わっていきました。 - song for you
去年の冬、ものすごく身近で唯一音楽に対する悩みなんかを話せた人が遠くに行ったり、周りの人の変化が激しくて、かなり落ちた時期がありました。その頃はものすごく涙脆くなってて、ファンの人がくれた失恋のエピソードをライブのMCで紹介した時に、抑えてた気持ちが溢れでて泣いちゃったんですよね。アルバムの制作も終盤だったこともあり、立ち止まってばかりもいられなかったんですが、あんまりうまくコントロール出来てなくて。
それでも、私は私の場所で頑張らないとな、と思って歌ったその気持ちを書いたものです。
ライブで歌う時は色んなことを思い出してしまうだろうから、涙を堪えるのに必死な曲になりそうです。 - at eighteen
タイトル通り、これはデビュー目前の18歳の頃を書きました。歌を歌おうって決めた時に付き合ってた人と別れてしまったんですね。夢か恋か。どちらか選ばないとうまく行かない、みたいな考え方。不器用ですね。夢を追いかけて希望と不安の間で揺らいで、がむしゃら過ぎるあまり孤独に感じることも多く辛い時期ではあったけれど、その反面、まっすぐでキラキラして、ひたむきで素敵な年齢だったなと思います。レコーディングでは細かいことより"勢い"を大事にしました。
10代ならではの"勢い"をイメージさせる曲に仕上がっていると思います。 - セツナの光景
制作で煮詰ったり人間関係で落ち込むと、友人に電話します。軽く2、3時間。内容は有って無いようなくだらない話なんですけどね。でも気付いたら笑っていて、気持ちが軽くなって、よし頑張るか!と不思議と前向きになっています。 この曲の歌詞のことで行き詰まっていて、例のごとく友人に電話し、ひとしきりしゃべりつくした後、「あ、今の気持ちを素直に書こ」と思って作ったんです。まさにドキュメンタリー(笑)。 最近は誰と何をするにしても、出来るだけ笑っていたいと思いながら暮らしています。眉間にシワばっかよせて頑張っても、疲れちゃいますから、楽しみにながら頑張ろうと。 レコーディングでは、高低差の激しい曲なので、コーラスの大切さと面白さを改めて感じました。前向きに書いたつもりなのに歌っているうちに、なんだか切なくなってしまった事も印象に残ってます。
- ノーサイド
ユーミン(松任谷由実)さんのカバー曲です。
私も学生の頃はスポーツ少女で、自然と目で追う人もスポーツ少年でした。同じグラウンドでその存在を確認しつつラケットを振ったり…。青春ですねぇ。だからユニフォームを来て駆け回る学生の姿を見ると、かつて目で追ってた人と重ね合わしてしまうこともあってこの曲にすごく共感している自分がいるんです。アレンジはボッサで明るい感じにしていますが、ボーカルは明るい中にも切なさが入り混じった声を目指しました。
□発売日:2007年9月12日
□レーベル:GIZA studio
□価格:¥1,500(tax in)
□品番:GZCA-5111